前回の投稿でお届けしたイラスト画像、イラストとしてはもちろん、元になっている画像すら、本邦初公開!だったのです。
今思えば、体格も足腰も立派になったなあとしみじみ感じます。
最初に出会った頃は小学5年生の夏、ひょろっとしてて、身体の線も細かったように記憶しています。
当時は、福岡県立福岡視覚特別支援学校に「教育相談」に通っていて、そこで習った、白杖を持って地面に滑らせる方法で歩いていました。
地元中学校に進学が決まる小学校6年の秋、10月ごろに白杖を振って歩く歩行訓練にシフトしました。
「ちょっとリストが弱いかな…」ということを思いながら白杖の振りを導入したのを覚えています。その子その子で発達状況は異なるので、中には十分にしっかりしたリスト(手首)を持っている子もいます。そういう意味では、「白杖を振る」に耐え切れるか心配しました。
ただ、時間がなかったことも導入を早めた理由でもありました。翌年の4月以降は大人の足で片道10分強かかる中学校へのルートを登下校で歩くことになります。路地横断、信号のある交差点横断、障害物回避…など白杖歩行以外にクリアせねばならない課題も多くありました。もちろん、メンタルマップも。
実際に白杖を振らせると、いわゆる「ブレブレ」な振り。手首で振ることができず、腕、上半身で振っている感じです。最もこれはお子さんだけでなく、大人の方でも白杖の導入期に良く見られる状態です。ですからそれほど心配はしていませんでした。一人でも(ご家族と一緒に)練習できるようにポイントを伝えて、その日の訓練を終えました。
こうして、白杖歩行訓練の貴重な第一歩目が始まったのです。

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