イラストと振り返るしかさぽアーカイブス10

年度も変わり、皆さんもそれぞれのスタートラインを過ぎられたと思います。皆さん、いかがお過ごしですか?コロナも第4波。中々先が見通せない状況が続いていますね。

さて、今年、福岡県立福岡高等視覚特別支援学校の2年生に進級した弱視高校生。月日は早いものでもうそろそろ次の進学先を考えていかないといけない時期になりました。どうされるのか、どこを目指されるのか、そんなことも頭を過ります…もう少し先のような気もしますが、そういう意味では少し大事な時期に差し掛かりました。

この「イラストと振り返るしかさぽアーカイブス」も数えて10回目。今回も交差点横断についてお届けします。それくらい大事なんです。そして、それは様々な技術、判断力を要します。

横断には、①横断開始位置の発見、②横断、③横断後の確認が1セットであることは前にも触れた通りです。どれ一つ欠けても横断は成立しません。交差点も規模によっては異なりますが、基本的にはこの横断の3点が大きな要素となり、自身の安全が確保されるのです。

横断後の確認も、横断先の壁、視覚障害者誘導ブロック(点字ブロック)、段差、また、背後の車音など複合的に得られる情報は多数あり、どれか一つというよりかは、複数ある方がより安全性は増すことになります。

今回のイラストは、まさに横断後の確認をしつつ、その先へ踏み出す瞬間を捉えたものになっています。イラストの左側にある塀の角に白杖のチップ(石突)の先が当たっているでしょう。これが確認動作です。加えて周囲の車音。手前の横断歩道を横断して、歩道を登った後、白杖を角に当て、右足は右手に見える横断歩道の…つまりは横断開始位置の発見に差し掛かろうとしているところです。ちなみに、信号のある交差点ですが、音響信号はありません。全ては本人の判断で動いています。

年齢的にはどうですかね、中学1年の夏に差し掛かろうとする7月初旬だったと思います。

確かに吸収力は高かったので、数をこなせば複雑多岐な動きもこなせるようになりました。こうして、イラストにしてもそれが際立って見える、能力の高さ=若い力はあったので、指導する際は、ミスリードだけは留意しながら訓練に当たっていました。

横断後の確認と次への第一歩

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