イラストと振り返るしかさぽアーカイブス12

何度目かの緊急事態宣言が解除され、蔓延防止等に移行した今日、皆さまいかがお過ごしでしょうか?

最近ようやく私が勤めている会社に「職域接種」の案内が届き、居住している市町村の案内を待っていてもと思い、会社に申し込みをしたところです。

さて、今回は、「白杖による伝い歩き」の第二弾、グレーチング編をお送りしたいと思います。

「グレーチング」って?とお思いになられる方もおいででしょうから、掻い摘んで説明いたしますと、「金属製の溝蓋=グレーチング」と言います。

その溝蓋、つまりグレーチングの感触…白杖から持つ手に伝わる振動の違いを路面の質的差と捉えて、白杖で伝う技術なんですね。

この感触、白杖の先にあるチップ(石突き)から得られる感触ですね、はっきりとした違いを得られるまで、大人の場合、少し時間がかかります。

もちろん、叩けば、アスファルトと金属製の溝蓋なので違いは音でわかるでしょう。叩くように白杖を振るとですね、境目の段差が解らない。白杖の振りの技術にスライド法という、文字通り、路面を滑らせるようにスライドさせる技術なんですけれども、それを使ってですね、アスファルトからグレーチングに滑らせると、明らかに、路面の質的差が捉えられてきます。ここを伝うんです。

弱視中学生にこの技術を導入した際に呟いた一言が今だに記憶に残っています。「微妙ですね…」。ん!?なんて感覚が繊細なんだろう!と思いました。確か中学1年の冬だったと思いますので、すごいな!「微妙」という感覚を得られたのかと驚きました。と、同時にこれはイケるな、技術獲得までそんなに掛からないだろうと直感しました。なぜなら、導入時がその段階にあるなら、言葉で、理屈で説明するより、その「微妙」の感覚を確実な情報として昇華させたら、これは確実に身につく技術になります。

これは、この今の感覚をいじらない方がいいな、大事に育ててあげたいなと考えました。大人だったら、こうはいきません。微妙な感覚を理解するまでしばらくかかるからです。

グレーチングも場所場所によっては様々な形状があります。ただ単に、溝の上に蓋をするようにポンと載せられたもの、また、グレーチングの大きさや厚さに合わせて引っ込んでいるものなど。グレーチング自体の形状も様々です。いろんな形のグレーチングを経験する必要があります。

その子その子の持つ感覚に合わせた訓練が求められるのですが、弱視中学生の持つ感覚の優位さをしっかりと見据えた訓練を心がけようと思う、訓練の一場面でした。

グレーチングと点字ブロックを伝う。

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