11月28日(月)に、アイコサポートの体験会を見学に熊本県に行ってきたわけですが、同行援護でもなく、歩行訓練士でもなく、家族や友人でもなく、第三者からの支援…、ちょっと考えさせられましたね。
便利といえば便利だし、書類や紙類の整理には困っておいでの視覚障害者は多いと思いますから、そこを読んで差し上げるというのは良い機能だし、オペレーターがインターネットで調べられる範囲のことは聞けるというのも便利。確かにそこはこれまでAIアプリがしてきたことだけど、正確さや確実性には欠けるわけだし、あくまでも機械でやっぱり人には変われないわけで。
ただ1番引っ掛かったのは、例えば外出時に誘導する際、見えているオペレーターと見えない利用者の関係性が崩れて、見えてる人間の勝ち…、つまり、オペレーターの操り人形化になっている場面が垣間見られたこと。
もちろん、オペレーターからも「足元はご自身で」というアナウンスもするが、途中飛んじゃって、なんの手がかりもランドマークもないところで、「右に90度曲がってください」で方向を変える被体験者の危うさがあって、これって実際どうなんだろうか?と思った次第である。
もちろんオペレーターはプロで、同行援護の資格も持ってると説明されているが、オペレーターから壁が見えるのなら壁まで誘導させて、階段の位置を伝えるとかにすると操り人形みたくは無くなるし、被体験者の安全や安心にも繋がる。
もっとも、利用するユーザーの全ての視覚障害者が歩行訓練を受講しているとは限らないかもしれないが、移動時は足元の安全は自身で守らなくてはならないわけで、やはりこのサービスは訓練ありきなのだと思う。故にだ、そこで得たはずの歩行技術もオペレーターが加味してくれると良い形になるのになと思う。当然安全の範囲内でであるが。これからに期待したいと思う。

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